
日本クラシックホテルの会の一つ、箱根宮ノ下にある、富士屋ホテルのフォレストウイングに宿泊してきました!
過去一厳しそう!と感じたレストランのドレスコードや、本館以外にもたくさんの建物で構成される、迷路のような館内見学の感想も書いています!
この記事の内容はこちら!
箱根のクラシックホテル|富士屋ホテルとは

富士屋ホテル(FUJIYA HOTEL) | |
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所在地 | 神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359 |
電話番号 | 0460‑82‑2211(受付時間 9:00~20:00) |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 11:00 |
駐車場 | 無料:合計101台 |
最寄駅 | 箱根登山鉄道「宮ノ下駅」より徒歩約7分 |
アクセス | 小田原駅から箱根登山電車で約50分、または車で約40分 |
箱根・宮ノ下にある「富士屋ホテル」は、1878年創業の歴史ある本格的リゾートホテル。
国内のクラシックホテルの中でも歴史と格式を兼ね備えた存在で、中に入ると少し背筋が伸びるような、そんな特別感が漂います。
これまでも、クラシックホテルの会に加盟しているホテルにいくつか宿泊してきました。
どこも風格ある素敵なホテルでしたが、富士屋ホテルはその中でも“別格”という印象。

建物のスケール感、空気感、スタッフの所作に至るまで、なかなかの異世界感がありました。
非日常を味わう滞在にはぴったりです。
敷地内には複数の歴史的建築が残されており、ただ泊まるだけでなく「泊まること自体が目的」になる、まるでホテル全体が“生きた博物館”のようなホテルです。
そして、この富士屋ホテルには、私も大好きな日光の「金谷ホテル」との深いつながりがあります。

富士屋ホテルを創業した山口仙之助は、日光金谷ホテルの創業者・金谷善一郎の娘婿にあたります。
どちらも明治時代、外国人客のニーズに応えるべく、日本の伝統建築と西洋スタイルを融合させた宿泊施設を作り上げ、日本の観光業の礎を築いた存在。
金谷ホテルが日光の自然に溶け込むような静けさを大切にしているのに対し、富士屋ホテルは箱根という観光地の中心にありながら、どこか“山の中の宮殿”のような壮麗さと存在感を放っています。
富士屋ホテルも加盟している、日本クラシックホテルの会のその他のホテルや、スタンプを集めてランチ無料や宿泊無料がゲットできる「クラシックホテルパスポート」について書いた記事はこちらからどうぞ!
湯本富士屋ホテルと富士屋ホテルの違い

湯本富士屋ホテル | |
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住所 | 神奈川県足柄下郡箱根町湯本256‑1 |
電話番号 | 0460‑85‑6111(受付 9:00~19:00) |
チェックイン | 15:00(最長24:00) |
チェックアウト | 11:00 |
駐車場 | 無料・約150台(敷地内セルフパーキング) |
客室数 | 全149室(洋室、和室、和洋室など) |
ちなみに箱根には、湯本駅のすぐ近くにも、「湯本富士屋ホテル」があります。
名前は同じ富士屋ですが、こちらは小田急グループによって創業されたホテルで、宮ノ下の富士屋ホテルとは全く関係がないそうです。
湯本富士屋ホテルは、箱根湯本駅から徒歩3分という抜群の立地にある、大型のリゾートホテル。

運営元は小田急グループの一員である「小田急リゾーツ株式会社」
鉄道や観光、不動産など幅広い事業を手がける小田急電鉄のグループ企業として、箱根エリアの観光開発にも力を入れています。
館内には温泉大浴場、プール、レストラン、宴会場、キッズルームなど、滞在中に楽しめる施設が充実しており、ファミリー層や団体旅行に特に人気でおすすめです。
客室も和室・洋室・和洋室が揃い、さまざまなニーズに対応しています。

宿泊料金は比較的リーズナブルで、カジュアルに箱根を楽しみたい方にぴったりです。
また、小田急ロマンスカーの発着駅から徒歩すぐというアクセスの良さも魅力で、公共交通での旅行を考えている方にも非常に便利なホテルです!
【感想レビュー】富士屋ホテル・フォレストウイング

さて、話は宮ノ下の富士屋ホテルに戻って、今回泊まったのはフォレストウイングのツインフォレストサイドのお部屋。
富士屋ホテルに建つ建物の中で、フォレストウイングとカスケードウイングのみ、登録有形文化財ではありません。

なので、歴史を感じると言った部分では物足りなさがあるかもしれませんが、高級感と満足感はバッチリでした!
ここからは、お部屋の内装や、大浴場など温泉も含めて感想を書いていきます。
フロントからフォレストウイングまでの道中

フロントからお部屋まではスタッフの方が案内してくれます。
本館のラウンジの前を通り、渡り廊下を抜けて西洋館を通り、花御殿の入り口・宿泊者限定ギャラリーコージーの前をすぐ右に曲がってエレベーターで5階へ。

すでに迷子になりそうな予感。笑

ギャラリーコージーではドリンクが無料でいただけて、お部屋にも持ち込み可能とのことでした。
ソフトドリンクやコーヒーなどが無料です。

そしておしぼりが分厚めの高級なやつでテンション上がりました。笑
フォレストウイングのお部屋の内装と水回り・温泉

お部屋はフォレストウイングの5階、大浴場は6階とのことでアクセス抜群!

私は使いませんでしたが、大浴場が苦手な方も、お部屋のお風呂は全て温泉とのことで最高です。
お部屋の窓からは緑が一面に見えて本当に癒されました〜。
これはお部屋によるそうですが、窓の上の方には、登山電車が通る姿も木々の間から見えました。
でもガタンゴトンの音はそんなに聞こえなかったので静かに過ごしたい方も安心です。

水回りは2020年にリニューアルされているそうで、とっても綺麗!!

水回りは、他の本館・西洋館・花御殿などのお部屋も全て綺麗になっているそうなので、古いから…と躊躇している方は安心してください!
また、大浴場にはタオル類は一式揃っているので着替えだけ持っていけば大丈夫です。
大浴場のアメニティはPOLAで、流石の使い心地でした。

温泉は、レストランでの食事のすぐ後、19時半くらいに利用しましたが、誰もおらず、貸切状態でした!
朝は朝食前の7時頃に利用しましたが、そちらは10人くらいいたでしょうか。
朝はもう少し後の方が空いてそうでした。
フォレストウイングの館内着

大浴場と宿泊者限定エリアは館内着での移動がOKとのことで、館内着もセパレートタイプでした。
なんか個人的に星のや竹富島の館内着に似てました。

コットンで柔らかくて着心地はとっても良かったです!
フォレストウイングのお部屋のコンセント情報

恒例のコンセントの情報をお伝えします!
ベッド周りには、枕元に、通常のコンセントとUSBタイプのコンセントの穴がそれぞれ1人一つずつ、合計4穴ありました。

ここら辺はさすがリニューアルの功績です。
あとは洗面台の鏡の下にコンセント穴が一つ、部屋の隅に間接照明で使われているものと、右側のベッドの足元に、空気清浄機があったので、それがつながっているコンセントがあるはずですが、きちんと確認していません。
ただ、枕元に4つあれば十分かなとは思います!
【感想レビュー】富士屋ホテル・館内見学

そして楽しみにしていた館内見学!
お部屋にあったフロアガイドと持参したカメラを片手に出発。
の順に見てまわりました。
☆は宿泊者限定エリアなので見学のみは立入できません。
他のエリアはおそらく立ち入っても問題なさそうですが、不審者にならないために念の為フロントで確認した方が良さそうです。

ただ見学したいと言うよりも、どこを見たいかを明確に伝えればホテルの方も安心するのではと思います。
フォレストラウンジ(図書室)

間違えて2階で降りたので出会えたフォレストラウンジ。
誰もいませんでした。
クラシックホテルでは割とお馴染みの空間、図書室です。
ギャラリーコージー

先ほども触れた、宿泊者限定の無料ドリンクコーナー。
壁には確かにアートがずらり。
奥には喫煙所もあります。
テラス

ギャラリーコージーの前に、テラスに出られる扉があり、出てみました。
建物にぐるりと囲まれた空間で、特に景色が良いという感じでもありませんが建物の外観を撮るにはうってつけの場所。
花御殿

花御殿のお部屋の前を通りつつ、ホテルミュージアムを目指します。

ドアの装飾や館内の雰囲気がまた違う感じでドキドキ。

地下に降りると、屋内プールとジムがあり、こちらは宿泊者以外も入れるようでした。
ホテルミュージアム

屋内プールの奥に、ホテルミュージアムがあります。
こぢんまりした感じかと思いきや、立派な博物館の展示室のような雰囲気に圧倒されました。

歴史や、実際に客室で使用していたものなど、貴重な資料がたくさん展示してあり、かなり見応えありました。
庭園・ハーブガーデン

渡り廊下から裏庭に出られ、1周15分くらいで回れるとのことで、行ってみました。

緑に囲まれて、静かで、昔の富裕層になった気分を味わえます。
結構坂道や階段もあるので、足腰に自信のない方はお気をつけください。

ハーブガーデンも奥にあります。
中は、お花のすごく良い香りがしていました!

水車と紫陽花のコントラストも綺麗。
暑かったけどお庭を見るには良い時期でした。
ロビー・ラウンジ

さて、本館に戻ってロビーとラウンジを見学。

ラウンジでは有名なアップルパイを食べている方たちがちらほら。
私も食べたかったのですが、夕食が17時半からの一択のみだったので我慢。

明日絶対食べようね!と言っていたのに、結局食べられずでした。
小田原にも富士屋ホテルのレストランがあるので、新幹線に乗る前にそこに行けば良かった。
湯本のベーカリーにも立ち寄りましたが、夕方にはほとんど何もなくなっていました。涙
楽天でも買えるようなので(ホールですが笑)今度お取り寄せしようと思います。

ホテルショップ

フォレストウイングから一番遠い、食堂棟の地下にホテルショップがあります。
雰囲気よく、レストランで食事する方や、バー利用の方も立ち寄れる動線になっていて、駐車場へも出られるようになっていました。
クラシックホテルパスポートも販売中でした!
バー・ヴィクトリア

夜は多分お腹いっぱいで行けないと思っていたバーが、解放されていて、中を見学することができました!

感動!!

今までのバーで一番広くて、グランドピアノもあり、なんだかおしゃれなダンスホールのような雰囲気。
次回利用する機会があればぜひここでおしゃれに飲んでみたいです!
富士屋ホテル・レストラン「カスケード」と「ザ・フジヤ」のドレスコード

今回行く前からソワソワしていたのが、レストランのドレスコード。
ネットで色々調べましたが、結局どの程度ドレスアップが必要なのかわからず…とりあえずワンピースとパンプス(ぺたんこですが)は持っていきました。
レストランカスケードのドレスコード

私、ずっと夕食も朝食も全てザ・フジヤでいただくものだと思っていたのですが、フロントでチェックインの時に確認すると、夕食は「カスケード」になっていました。
そしてカスケードは特にドレスコードはありませんでした。

なんだ、サンダルでも良かったのか、と安心しましたが、まあ高級ホテル内のレストランということに変わりはないし、せっかく持ってきたので夕食はパンプスに履き替えました。
レストランに入ると、他のお客様も多少綺麗めコーデの方が多い印象ではありましたが、Tシャツやラフな格好のグループも3分の1くらいはいらっしゃいました。
子供づれもいたので、すごく静かという感じでもなく。
私たちもあまりカチコチすることもなく、でもまあテーブルマナーなどは多少気にしつつ、楽しくいただくことができました。
肝心の料理もとても美味しくて、さすが!という感じでした。
レストランザ・フジヤのドレスコード

ザ・フジヤの方は、宿泊者向けのパンフレットの中にも、「記念日などでドレスアップしてお越しのお客様もいらっしゃるためスマートカジュアルで」と注意書きがありました。

他にドレスコードがあるのは、和食が楽しめる「菊華荘」と「バー・ヴィクトリア」にも同様の注意書きが。
夕食後、気になったので帰り道に窓越しの遠目からザ・フジヤの店内も見てみました。
暗くてよく見えませんでしたが、確かに男性客は皆さまスーツかジャケットを着ていらっしゃり、年齢層も少し高めに見えました。
特別な日の食事や、落ち着いた空間で楽しみたい方はこちらがおすすめです。

ちなみに朝ごはんはザ・フジヤでいただきました。
朝はさすがにドレスコードそこまで気にしなくても良いかなと思い、サンダルで行きました。
他のお客様も比較的ラフな格好の方が多かったので、朝ならあまり気にしなくて良いのではないかと思います。
朝食は4種類から選べます。

私はクラシックホテルといえば、の安定のオムレツ。
富士屋ホテルは中の具も選べました!

ベーコンやハム、チーズなどがあり、ミックスもあったので、迷わずミックスにしました!
中はトロトロで味もしっかりついてとっても美味しかったです!
富士屋ホテル感想レビューまとめ

富士屋ホテルは、歴史と格式を感じる特別な滞在ができるクラシックホテルでした。
美しい建築や丁寧な接客、そして館内を巡るだけでも楽しい体験が詰まっています。
少し敷居の高さはありつつも、それを超える価値があり、たまには背伸びしてみるのも楽しい思い出になりました。
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