2025年1月10日に、ずっと行ってみたかったクラシックホテル・長崎の雲仙観光ホテルについに行ってきました!
私がクラシックホテルパスポート巡りを始めた2023年から2024年の初めにかけて、検索してもずっと「空室なし」や休館日が続いていたりと、公式サイトからも予約が取れない時期が長かったので、なかなか泊まるとこができませんでした。
その理由を、現地でスタッフの方に聞いてみましたが、あまり突っ込んだ話は聞けなかったので、口コミや公式サイトの情報なども参考に、まとめてみました。
この記事は以下のような方におすすめです。
雲仙観光ホテルの予約が取れない理由
正確に言うと予約が取れなかった理由。
今は楽天トラベルやじゃらんなど、外部の予約サイトからも予約することが可能です!
先述したように、ここ数年は検索してもずっと「空室なし」や休館日が続いていたりと、公式サイトからも予約が取れない時期が長くありました。
その理由としては、やはりスタッフ不足が一番の理由だったようです。
スタッフの方の話では、数年前の行動制限時期のスタッフ流出後、まだ完全に元に戻っていないとのことでした。
確かに都内から近い箱根の旅館などでもまだ人手不足と言われている中、ましてや九州の山奥、一度スタッフが流出すると戻ってくるのはなかなか難しいのかもなあと思いました。
私が泊まった日は閑散期の平日ということもあり、お客さんも少なかったので手が回ってないなと感じる場面は全くありませんでした。
ただ、前の日から異例の寒波でホテルの前や雲仙に登る道の道中は雪が残っており、雲仙に向かう道は2本あるのですが、近道の方はスタッドレスタイヤでもスリップしたとのことで、ホテルの送迎バスも小浜温泉の方を迂回して行きました。
同じように朝食担当のスタッフの方も、迂回して来たということで、こういう日は通うのもなかなか大変な立地だなあと思いました。
また、昨年、一昨年は、部屋数を絞って運営していたようで、そのくらい人手が足りていなかったのだろうと想像します。
雲仙観光ホテルの公式ホームページから当時の状況を辿る
私が検索し始めたのは2023年以降なのですが、それ以前にも紆余曲折があったようで、公式ホームページのお知らせのところに、情報が残っていたので抜粋してまとめてみました。
2021年5月より以前は情報が残っていなかったため不明です。
2021年5月〜 | 休館 |
2021年7月 | 宿泊予約再開 |
2021年11月13日 | ランチ営業再開(予約制) |
2022年2月 | 創業87周年を記念して館内メンテナンスとスタッフトレーニングのため休館 |
2022年4月29日 | バー営業再開(土日祝のみ) |
2022年6月 | 臨時休館日6日間、ランチ営業は再びクローズ |
2022年7月〜10月 | 4ヶ月の臨時休館 |
2022年11月1日 | ホテル営業再開(ランチ・ラウンジ・バーは休業) |
2023年4月〜 | 週2回の休館日運用の開始 |
2023年4月28日 | ランチ・ラウンジ・バーの営業再開(要予約や営業日などの縛りあり) |
2023年12月1日 | 公式ホームページからの予約受付を再開 |
2024年1月〜 | ラウンジ・バーの全日営業再開 |
2022年2月には1ヶ月丸々、創業87周年を記念して館内メンテナンスとスタッフトレーニングのため休館、その後も6月から10月まで休館となっていました。
「創業87周年を記念して」というのが表向きの理由づけなのか、本当の理由なのかは定かではありませんが、1ヶ月丸々お休みというのは、いくら閑散期とはいえ、サービス業をやっている人間からするとその間売り上げが立たないということなので、かなりの覚悟がいるのではないかなと思います。
そしてその後の4ヶ月にも及ぶ臨時休館。
このまま閉館してしまうのか!?と心配になるほどの休館期間です。
しかし、売上のために少ない人数や慣れないスタッフで無理矢理運営するのではなく、サービスの質を落とさず、教育優先で部屋数や運営日を絞って運営する、という雲仙観光ホテルの方針は、素晴らしいなと感じました。
2022年11月1日よりホテルの営業を再開しましたが、ランチやバー、ラウンジは休業。
2023年12月に公式ホームページからの予約が再開されるまでは、おそらく電話やメールでの予約だったのではないでしょうか。
そして再開後は、部屋数も絞ってあったことに加えて、私のようにクラシックホテルパスポートのスタンプ目当ての方やずっと泊まってみたかった方で予約の取り合いになっていたのではないかなと…。
楽天やじゃらんで予約が取れるようになったのもここ1年くらいではないでしょうか。
しかし改めて表にしてみると、ホテルの苦悩と努力が伺い知れます。
本当に再開してくれてよかった!!泊まれてよかった!!としみじみ思いました。
雲仙観光ホテル休館日の理由
こちらも、予約が取れなかった理由と同じくスタッフが完全に戻り切っていないのが一番の理由のようです。
現在は部屋数の制限は無いようでしたが、月に4〜5日の休館日はまだ続いているようです。
ただ、2024年の1月は休館日8日間、2月は18日間休館日があったのに対し、2025年の1月、2月とも4日間と、半分以下になっていたので、この1年でかなり回復したなという印象です。
館内の施設はスタッフ不足の影響なのか、昔は10時から開いていたラウンジが2024年の再開後から今も14時からオープンになっていたり、ショップも常にスタッフがいるわけではなく、フロントの方が兼務されていたりと、所々で少し寂しさは感じました。
ホテルの送迎バスが12時雲仙観光ホテルを発車予定でしたので、できればラウンジで時間を潰したかったのですが、開いていなかったので、無料の図書室で過ごしました。
夫は大好きな白洲次郎の本があったので、朝私が温泉に入っている間もバスの待ち時間もずっと白洲次郎の本を読んで、結局読破していました。(この本かどうはは分かりません)
映写室やビリヤードのお部屋もあり、無料で自由に使える状態だったので、そちらも普段できない遊びができておすすめです。
雲仙観光ホテルは今は予約が取れる
2025年現在、雲仙観光ホテルは公式ホームページからはもちろん、楽天トラベルやじゃらんからも予約可能となっています。
スタッフ不足が完全に回復していないとはいえ、ダイニングやバー、温泉も利用できましたし、何よりホスピタリティが素晴らしく、期待通りのとても満足な滞在でした。
ホテル建設当初は外国人避暑地として利用されていたので、おそらく夏に行くのがベストシーズンなのだろうと思うのですが、雪景色の中のホテルも素敵でしたし、温泉があるので冬も最高。
お部屋も暖房器具はしっかり稼働してあったので、とても暖かかったです。
雲仙地獄やビードロ美術館も徒歩圏内と、冬でも楽しめました!
地熱で地面があったかいので、雲仙地獄には地域猫がそこら中にたくさんいました。
猫好きにはパラダイスです。
ただ、九州とはいえ、タイミングによっては私が行った時のように雪が積もっていることもあるようなので車はスタッドレスが安心かなと思いました。
ホテルの無料送迎バスもあるので、そちらの利用もおすすめです!
関東からだとなかなか遠いですし、そもそも知っている人も少ないのかもしれませんが、本当に素晴らしいホテルとスタッフ、長い歴史を感じるものがそこかしこにあったので、ぜひ泊まっていただき、今後も運営が継続されるように応援していただきたいなと思います!